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白虎隊も学んだ!会津若松「会津藩校日新館」で歴史に触れよう

白虎隊も育てた

会津藩校日新館(あいづはんこうにっしんかん)を訪れよう。

日新館

戊辰戦争(戊辰戦争記事)で有名な「鶴ヶ城」(鶴ヶ城記事)や「飯盛山」(飯盛山記事)など、歴史多く残る会津若松市。
戊辰戦争で特に有名な人物、山本八重(やまもとやえ)の実兄・山本覚馬(やまもとかくま)や白虎隊の少年達をはじめ、多くの優秀な人材を輩出した学校「会津藩工日新館」があるのをご存知でしょうか?
ここでは様々な資料や展示を通じて、当時の学校生活を知ることができる貴重な場所をご紹介致します。

「会津藩工日新館」ってどんなところ?

日新館

「会津藩校日新館」は、人材の育成を目的に1803年に建設された会津藩の学問所です。
1868年の戊辰戦争の折、兵火にかかって焼失してしまいましたが、1987年3月に「會津藩校日新館」として会津若松市河東町に完全復元、開館しました。
約8千坪の敷地には、壮大な江戸建築や当時の学習の様子を観覧できるほか、弓道や座禅などの各種武士道体験や、会津の縁起物「赤べこ」などの絵付け体験も楽しむことができます。

日新館

まず、はじめに現れるのが「南門」。
この門は、藩主をはじめとする上級武士だけが出入りを許され、普段は閉じられていました。
生徒の登下校は、両門にある東門と西門を使用していました。

それでは、「会津藩校日新館」内部へ進みましょう。

■ 日新館の教え「什(じゅう)の掟」

日新館

「什」とは子どものグループのこと。
全国有数の藩校と当時の会津藩の上級藩士の子弟は10歳になると日新館に入学します。
会津の教えである「ならぬことはならぬものです」は、この什の掟が由来です。

■ 素読所(そどくしょ)

日新館

「素読所」は初歩教育の場。
教科書の朗読が主で、4等級の制度がとられ成績優秀な生徒は飛び級(とびきゅう)も可能でした。

■ 書学所(しょがくしょ)

日新館

「書学所」は習字・筆道を学ぶ場。
その段階は普通教育の5等級と専門教育3等級の8等級に分かれていました。
最高の等級を「免許」と呼び、これに受かると書道の先生になることが許されたそうです。 
きっと、厳しい修練を積んでいたのでしょう。

■ 食事学

日新館

「食事学」は食事の作法を学ぶ場。
「会津藩工日新館」の生徒だった白虎隊士の食事は、脳の機能を向上させる成分を多く含んでいるということから、麦めし・みそ汁・草や大根の煮物などが主でした。

■ 礼儀作法所

日新館

「礼儀作法所」は膳椀の置き方から切腹の作法に至るまで、武士としての必要な作法を学ぶ場。
この光景は刀剣の受け渡しを学んでいるところです。
片手で懐紙を持ち、相手方に礼を示します。

■ 講釈所(こうしゃくじょ)

日新館

「講釈所」は今でいう「大学」のこと。
「素読書」を修了した者で成績優秀者は「講釈所」への入学が認められ、そこでも優秀な者には江戸や他藩へ勉強をしに行くことが許されました。
大学での学習は生徒の自主的な研究や討論が主なもので、全国に数ある藩校の中でも屈指の教育機関であるといえます。

日新館

現在は、当時の日新館生徒の様子や論語のお話をしています。

■ 水連場(水練水馬池)

日新館

「水連場」は日本で初めて作られたプール。
池の周囲は85間(約135m)もあり、向井流という泳法と甲冑(かっちゅう)を付けての水練も学びました。
水練場を備えていた藩校は「日新館」の他に長州藩の「明倫館」だけでした。

着物姿のお侍と、裸は白虎隊の少年と思われる像があります。

■ 武講(ぶこう)

日新館

「武講」は兵学を研究するところで、軍事の基礎ともいえる大切な場。
城の造り方や軍事教練も行い、今の防衛大学校のようなものでした。
現在は当時の兵学や武術に関する貴重な資料を数多く取りそろえ、分かりやすく展示してあります。

■ 大成殿(たいせいでん)

日新館

「大成殿」は儒教の祖である孔子を祀る場。
「会津藩工日新館」の教育は儒教の祖・孔子の教えを礎としたことから、内部には像の前に孔子を祭る釋奠(せきてん)に使用する珍しい祭器や祭具が陳列してあります。

■ 砲術場(ほうじゅつじょ)

日新館

「砲術場」は、小銃・大砲の訓練や戦闘の時に使われる狼煙(のろし)の訓練をする場。
小銃の実射は屋外の射場で行われ、幕末になると洋式銃の訓練も取り入れました。

■ 第二武道場

日新館

「第二武道場」では、弓道体験ができます。
是非、旅の思い出に体験してみてくださいね。

■ 第三武道場

日新館

「第三武道場」では、福島の民芸品である「赤べこ」や「起き上がり子法師」の絵付け体験ができます。
あなただけの1つを作ってみませんか?

日新館
【所在地】〒969-3441 福島県会津若松市河東町南高野字高塚山10
【電話番号】0242-75-2525
【営業時間】9:00~17:00(最終入場16:00)
【HP】https://nisshinkan.jp/


さいごに…

当時の様子をリアルに思い起こすことができる「会津藩校日新館」。
白虎隊もこうした教育を学んだからこそ、会津そして主君に忠実、且つ ”義”を貫いたのでしょう。
今回紹介したスポットの他にも、見どころはたくさんあります。
会津にきたら是非、観光ルートに付け加えてみてはいかがでしょうか。

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