3年連続で全国新酒鑑評会金賞受賞蔵数が日本一の福島県。
その中でもとりわけお酒が美味しいといわれるのが会津地方です。
会津地方には今も昔から続く酒蔵が多く、まち歩きの途中でも寄ることができます。
今回は「末廣酒蔵(すえひろしゅぞう)」をご紹介いたします。
会津を代表する歴史と伝統の酒蔵!
「末廣酒蔵 嘉永蔵(かえいぐら)」
福島県の日本酒の名産地・会津(会津若松)の市街地に蔵があり、嘉永3年(1850年)創業の老舗酒蔵、「末廣酒造」は今や日本酒の一大産地となった福島の中でもとりわけ有名な酒蔵の一つです。
千円札でおなじみの細菌学者・野口英世(のぐちひでよ)や歴史的人物の貴重な書もあり、母のシカさんがたびたび訪れた記録も残ります。
「末廣酒造」はそんな会津の歴史とともに歩んできた蔵元なのです。
お酒好きの方はもちろん、お酒が飲めない人でもこの重厚感には目を奪われ、入り口から雰囲気に酔うことが出来ます。
末廣酒造の入口には日本酒の仕込み水が湧きでています。
この水の美味しさは評判が高く、近所の方がタンクを持って汲みに来るほどです。
入口を入った先には高い吹き抜けのホールがあります。とてもレトロな雰囲気で、思わずタイムスリップしたような感覚になるでしょう。
銘酒はどうやって作られる!?
酒蔵見学で造りを知ろう!
「末廣酒蔵」は、老舗の大きな酒蔵とあって、施設や見学できるコンテンツがとても充実していて、無料の酒蔵見学が出来ます。
酒造所の見学ツアーは30分ごとに実施していて予約なしでも参加可能!
ガイドさんが日本酒作りの工程や、米の種類、磨き方や山廃(やまはい)と生酛(きもと)との違いなど、知っているようで知らないことを分かりやすく教えてくれます。
特に、素人にはわかりにくい大吟醸と普通の日本酒との違いなども
お米の絵やサンプルなどを使って講習してくださいます。↓
さらに奥に進むとずっと以前に使われていた日本酒の器具が展示してあり、歴史を感じさせます。↓
こういった展示があるのは大きな蔵ならではですね。
展示スペースを抜け階段を2階に上がると、今度は蔵ではなく生活スペースだったとされるエリアへ続いています。
この辺りでは、創業から今に至るまでの貴重な資料や、会津藩時代からの展示物などがあり、更に歴史を感じる事ができます。
大広間には、“野口英世”、“松平容保”、“徳川慶喜”、という
偉人たちの書が掛けられていました。
各人の書に趣を感じるのも楽しみの一つではないでしょうか。
以上で30分間の見学は終了です。
お待ちかねの試飲は6種類!
試飲コーナーで飲み比べをしよう!
知識を詰め込んだら隣の酒蔵ショップで最後のお楽しみ、試飲体験です。↓
日本酒や梅酒の、全6種類のお酒を飲み比べることができます。
説明を受けながらいろいろなお酒をテイスティングさせてくれるので、自分好みのお酒を見つけることができます。
奥へ進み、酒蔵ショップでは末廣酒造のお酒はもちろんオリジナルグッズ、会津の名産品も手に入ります。
日本酒を使ったスイーツ!?
酒蔵カフェ「杏(きょう)」でホッと一休み
歩き疲れてちょっと甘い物が欲しい方には、酒造自慢の日本酒を使ったスイーツがオススメです。
「末廣酒造」と隣接しています。
杏のコーヒー類は日本酒の仕込み水で入れているため、まろやかで優しい口当たりです。
受け継がれてきた日本酒の仕込み水で入れたコーヒーを片手に、歴史ある会津の街を散策するのも素敵ですね。
大吟醸を使ったスイーツは、他ではあまり味わえません。
ふわふわのシフォンケーキに酒粕を使用したクリームがベストマッチ。
お酒を使用していますが香りが強すぎる事も無く、ふんわりとやさしく香る日本酒が旅の疲れを癒してくれるでしょう。
末廣酒造
【所在地】〒965-0861 福島県会津若松市日新町12-38
【電話番号】0242-27-0002
【営業時間】9:00~17:00
【HP】http://www.sake-suehiro.jp/
さいごに…
末廣酒造は、伝統的な日本酒の造り「山廃」を創始した嘉儀金一郎(かぎきんいちろう)ゆかりの蔵でもあります。
歴史を感じながら酒蔵見学をさせてくれる貴重な酒蔵。
会津若松にお越しの際は、是非訪ねてみてください!
COMMENT ON FACEBOOK